近隣館情報:マイセン(ドイツ磁器)コレクション展、松戸/戸定博物館 ~3/9
ローバイが咲き出し、早咲きの梅も元気に寒風をついて咲き出してます。 松戸駅東口から10分ほどの、戸定(とじょう)歴史館では、『マイセン磁器コレクション展』約40点を展示しています。2/1~3/9(日)です。市内実業家の圡井亮平氏からの寄贈152点から。入場料300円(松戸市在住70歳以上は240円、月曜休館)。日頃、陶器・磁器に関心がない方も、江戸時代後期、そう、{べらぼう・蔦屋重三郎の時代}に、遠く、ヨーロッパでは、王侯が愛した文化がありました。以下、一部、パンフレットから― ○「…大航海時代を通じて、アジアや中南米から、ヨーロッパにもたらされたコーヒー、紅茶、チョコレート(ココア)などの嗜好品は、王侯・貴族の社交場における必需品となりました。当時の上流階級が使用していたの食器は、熱いものには適さない金属でした。同時期、中国や日本から輸入された磁器は口当たりも良く、東洋の異国情緒の装飾・文様、白磁の美しさが人々を惹き付けました。磁器ブームが起こります。…」 ○「当時のヨーロッパでは、磁器の製造方法はわからず、法外な価格で輸入されていました。1709年、錬金術師ベトガー(1682-1719)が、白色の硬質磁器を生み出し、翌年、アウグスト2世/ポーランド王は、エルベ河のほとりマイセンに王立磁器製作所を創設していきます。」 ○展示は、Ⅰ 東洋磁器への憧れ―~1730年ごろ 。Ⅱ ヨーロッパスタイルの確立―バロックからロココ様式へ。~1760年ごろ 。Ⅲ 19世紀から現代—1860年ごろ。の仕分けです。実物はどれも、おおいに、わかりやすく、装飾の楽しさを味わうことが出ます。 ○”自分なら、これが欲しいな~!”という感じで、見ていけます。現在放映中の大河テレビ、ヒーロー蔦重(つたじゅう)が吉原で生まれたのが1750年、47歳で死んだのが1797年です。明治維新が1868年です。{コレクション全体を見ると、マイセン窯の歴史のみならず、18世紀から20世紀までの西洋美術史をも俯瞰することができます!}とは、『案内パンフレット』の言葉です。園内の樹木、眺望も楽しんでください。(記・松尾) |