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くすり / 薬に関する実例集
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情報更新日 : 2018/06/12 09:00

「在宅における高齢者の薬の問題21」今回の医療・介護同時改定から見えてきた薬局との連携

薬局 ルンルンファーマシー 医療・介護の連携


今回の医療・介護同時改定での基本方針が見えてきました。

  • 人生100年時代を見据えた社会の実現
  • どこに住んでいても適切な医療・介護を安心して受けられる社会の実現(地域包括ケアシステムの構築)
  • 制度の安定性・持続可能性の確保と医療・介護現場の新たな働き方の推進


以上から地域包括ケアが推進されます。

当然今後は医療と介護の多職種連携が加速すると考えられます。

多職種連携を促す加算が増え、連携へと誘導されます。

細かい内容はこれから読み込んでいくことになりますが、

薬局に関しては、

  • 薬価(薬の値段)の抜本的見直し
  • 患者さま本位の医薬分業の実現
  • 薬の適正使用(ポリファーマシ…多剤併用の是正)
  • 対人業務を重視

などが改革されます。


例えば、

薬局における対人業務の評価の充実に向けて、

新設の加算として

服用薬剤調整支援料

6種類以上の内服薬が処方されていた場合に、処方医に対して文書を用いて提案し、内服薬が2種類以上減った場合に、月1回に限り、125点を算定できます。

また、介護老人保健施設では、かかりつけ医連携薬剤調整加算が新設されました。

多剤投薬されている入所者の処方方針を介護老人保健施設の医師とかかりつけ医が事前に合意し、その処方方針に従って減薬する取組みについて、診療方針に鑑みながら、必要に応じて評価されます。

6種類以上の内服薬が処方されている場合、介護老人保健施設の医師とかかりつけ医が事前に合意して、1種類以上減少させた場合に加算がつきます。


上記のように、医療と介護の役割分担が明確になり、連携が一層推進されます。

医療と介護を連結する改定です。

 

「健康サポート薬局」をご存知ですか?


くすりの事例集-くすり1.jpg


昔、子どもが熱を出した時、近くの薬屋さんに解熱薬を買いに走ったり、水枕を買いに行ったり、薬局は健康のよろず相談の場でした。

医薬分業が進み、薬局は町の薬屋さんから小綺麗な薬局へと様変わりしていきました。

いわゆる大型門前薬局や門前薬局の進出と共に、薬局は、人から薬という物への対応に変わっていきました。

薬剤師に求められている本来の専門性は、国民の健康のために医療従事者として、生命の尊さと患者さまの心理を意識し、地域住民へと貢献していくことだと考えます。

このように、今後の少子高齢化という時代の流れと共に、薬局は昔の従来の役割に舵を切り始めています。

上記のような「健康サポート薬局」がその表れです。

「健康サポート薬局」は地域住民の健康を総合的に担う機能が求められています。

前にお話しましたかかりつけ薬剤師・薬局の機能(『かかりつけ薬局を知っていますか? 上手に使えていますか?』)に加えて、地域住民による主体的な健康の維持・増進を積極的に支援していくことになります。

2025年までに日常生活圏域(中学校区)に最低1つ設置され、

予防から介護まで地域包括ケアシステムの中での大きな役割を担うことになります。


「健康サポート薬局」に係る基準には

かかりつけ薬局の基本機能

健康サポート機能

  • 常駐する薬剤師の資質…一般用医薬品や健康食品などの安全性や適正使用に対する助言ができ、健康相談に対応できる薬剤師
  • 設備…個人情報に配慮した相談スペース
  • 表示…実施している相談内容を具体的に表示している
  • 要指導医薬品及び一般用医薬品、介護用品等の取扱い…要指導医薬品及び一般用医薬品、介護用品に関して専門的な知識に基づき説明する
  • 開店時間…土日を含めて一定時間以上開局している
  • 健康サポートへの取り組み…相談内容の記録、また地域の薬剤会を通して自局の取り組みを発信し、市民にも健康維持・増進の啓発を行う


上記のような機能が求められます。

薬局が地域における予防・医療・介護の発信基地となります。


是非、健康サポート薬局を利用して、薬を共通言語として連携を実行して下さい。

次回のこのシリーズ最後のお話は

薬を中心とした、ケアプランをアセスメントからはじめ、サービス内容からサービスの種別までを居宅サービス計画書の第2表に落とし込み考えてみたいと思います。

 

次回使う事例


藤◎ ◎雄  78歳 要介護3   認知症高齢者の日常生活自立度 Ⅳ


生活歴:

山形県生まれ。

終戦と共に、両親と東京に出てきた。

元の仕事は、小学校の美術の教師。

29歳の時に妻と結婚し、1男をもうけた。

若い時から、クラシックが好きで、コンサートをよく聞きに行った。

他人との交流はあまり好まなかった。

一昨年より、夜中に誰かが来ると言ったり、洋服の着る順番がわからないことなどが増えてきた。平成27年8月に介護保険を申請。

現在は通所介護とヘルパーを利用。

役割(家の掃除、食事の支度等)をもって、活動的に過ごしていた。

家に居る日は、近所の公園でデッサンしたり、庭の草取りなどをすることもあったが、最近は、家族との会話も成り立たない。

夜間の頻尿や排泄の失敗も多くなり、服薬もできなくなり、家族の介護疲れも表在化している。


病歴:

平成14

糖尿病

平成19

高血圧症

平成20.7

前立腺肥大症

平成22

脳梗塞

平成26.3

アルツハイマー型認知症

 

くすりの事例集-くすりこぼれ話.jpg


今年の3月にゾフルーザ錠が発売されました。

1回飲むだけのインフルエンザの新薬です。

この薬は、細胞内でのウイルスそのものが増えないようにする働きがあります。

季節性インフルエンザAとインフルエンザBの両方に効果があります。

 

 

藤澤 節子

解説者

藤澤 節子

ふじさわ せつこ

薬局 ルンルンファーマシー 代表取締役

薬剤師・主任介護支援専門員

1973年 北里大学 薬学部薬学科卒、94年10月より調剤室から在宅に飛び出し、以降、訪問薬剤師として在宅医療に従事。

現在、NPO法人DANNKAIプロジェクト副理事長、武蔵野市薬剤師会 監事としても活躍。

主な著書

『介護者が知っておきたい薬のはたらきとつかいかた』(中央法規出版)

『知っておきたい薬の正しい使い方』(社福協)