Ayamu地域介護
地域包括ケア応援サイト
ケアマネの仕事に喜びを!
カシオの地域包括ケア応援サイト
※ お使いのブラウザはサポート対象外です。 Internet Explorer 11 以上か、 Firefox、 Google Chrome、 Safari の最新版でアクセスして下さい
Ayamu地域介護トップ > おすすめ介護記事 > くすり > 「在宅における高齢者の薬の問題18」医…

記事コンテンツ

くすり / 薬に関する実例集
1人
役に立った!
情報更新日 : 2018/04/10 09:30

「在宅における高齢者の薬の問題18」医療用医薬品と一般用医薬品

ルンルンファーマシー 医療用医薬品と一般用医薬品

問題


私が介護職として、施設や在宅に伺い、大変気になるのが、医師から出ているお薬の他にドラックストアで売られているお薬や健康食品が、いろいろと食卓の上に置かれていることです。
 

くすりの事例集-No0018_2.jpg


飲み合わせはどうなのか、どの薬を主体に飲んで頂けば良いのか?

利用者さんのために正しい使い方を教えて欲しいと思います。

 

今回の学び→薬の医療用医薬品と一般用医薬品の違いを学ぶ

薬には医療用医薬品と一般用医薬品があります。


ルンルンファーマシーの入り口

ルンルンファーマシーの入り口の写真

 

薬局では、医療用医薬品一般用医薬品、そして健康食品などを販売しています。
 

一般用医薬品と医療用医薬品
 

上記のような違いがあります。

医療用医薬品は、患者が医師を受診し、医師が診断し、そのために必要な医薬品を選択する医薬品のことを言います。

薬の選択は医師が行います。

逆に、一般用医薬品は一般の方が自分の体調の不良時に、自ら選択する薬のことを言います。

セルフメディケーションという言葉をよく耳にするようになりましたが、

ちょっとした軽微な症状(頭痛・胃痛・生理痛など)は個人の責任の範囲で治していきましょう。症状が改善しない場合には、医療機関を受診しましょうという考え方です。

薬は、人体に取り込まれて作用し、効果を発現させるものです。

しかし、薬は人体にとっては異物(外来物)であるため、また、薬が私たちの体に及ぼす作用は複雑、多岐に渡り、全て解明されているわけではありません。

その上、必ずしも期待される薬の効果のみをもたらすとは限らず、好ましくない反応である副作用を生じることもあります。

一般用医薬品は、一般の方が自ら選び、使用するものです。

一般の方が、一般用医薬品を適切に選び、適正に使用するためには、その販売に係る専門家(薬剤師・登録販売者)が、専門用語などを分かりやすい言葉で、伝えていくなどの適切な情報提供が必要です。

 

一般用医薬品の種類


高齢者は多くの疾患を持っていますが、軽微な疾患(頭痛・胃痛・風邪症状など)のときは、一般用医薬品で治療を試み、改善しない場合に医師を受診します。

一般用医薬品を販売する者は、常に患者の緊急性を見極めなければいけません。

いち早く重大な症状を見分けることは、疾患の重症化を未然に防ぐ手助けとなります。
 

くすりの事例集-No0018_5.jpg

 

医薬品の販売業の許可

1.薬局

薬局は、「薬剤師が販売又は授与の目的で調剤の業務を行う場所」と定義されています。薬局では、医薬品の調剤と併せて、店舗により医薬品の販売業を行うことが認められています。また、調剤を実施する薬局は、医療提供施設としても位置づけられています。

薬局は、その所在地の都道府県知事の許可を受けなければ、開設してはならないと規定されており、都道府県知事は、調剤や医薬品の販売などを行うために必要な構造設備を備えていないとき、医薬品の調剤及び販売又は授与の業務を行う体制が整っていないとき、又は申請者が薬事に関する法令などに違反し一定期間を経過していないときなどには、許可を与えないことができます。

薬局では、医療用医薬品及び一般用医薬品すべての医薬品を取り扱うことができ、一般用医薬品のうち、第二類医薬品又は第三類医薬品に分類されたものの販売などに関しては、薬剤師のほかに、登録販売者が購入者などへの情報提供や相談対応を行うこともできます。なお、医薬品を取り扱う場所であって、薬局として開設の許可を受けていないものについては、厚生労働省令で定める場所を除き、薬局の名称を付してはならないとされています。

2.店舗販売業

店舗販売業の許可は、要指導医薬品又は一般用医薬品を、店舗において販売し、又は授与する業務について、店舗ごとに、その店舗の所在地の都道府県知事(その店舗の所在地が保健所を設置する市又は特別区の区域にある場合においては、市長又は区長が与えることとされています。薬局と異なり、薬剤師が従事していても調剤を行うことはできず、要指導医薬品又は一般用医薬品以外の医薬品の販売などは認められていません。

店舗販売業の許可を受けた事業者は、一般用医薬品のうち、第一類医薬品については、薬剤師により販売又は授与させなければならないこととされており、

第二類医薬品又は第三類医薬品については、薬剤師又は登録販売者に販売又は授与させなければならないこととされています。

このため、第一類医薬品は、その店舗において薬剤師がいない場合には、販売又は授与を行うことができません

3.配置販売業(置き薬)〜お家に置く薬

配置販売業の許可は、一般用医薬品を、配置により販売又は授与する業務については、配置しようとする区域をその区域に含む都道府県ごとに、その都道府県知事が与えることとされています。一般用医薬品のうち、第一類医薬品については、配置販売業の許可を受けた事業者は、薬剤師により販売又は授与させなければならないこととされており、第二類医薬品又は第三類医薬品については、薬剤師又は登録販売者に販売又は授与させなければならないこととされています。このため、薬剤師が配置販売に従事していない場合には、第一類医薬品の販売又は授与を行うことができません。 なお、薬局開設者又は店舗販売業者は、店舗による販売又は授与以外の方法により医薬品を販売などしてはならず、同様に、配置販売業者は、配置以外の方法により医薬品の販売等してはならないとされています。

 

医薬品の定義と範囲


薬の定義は

1.

日本薬局方に収められている物

2.

人又は動物の疾病の診断、治療又は予防に使用されることが目的とされている物であって、機械器具、歯科材料、医療用品及び衛生用品並びにプログラム及びこれを記録した記録媒体(以下「機械器具など」)でないもの(医薬部外品及び再生医療等製品を除く。)

3.

人又は動物の身体の構造又は機能に影響を及ぼすことかが目的とされている物であって、機械器具などでないもの(医薬部外品、化粧品及び再生医療等製品を除く。)」 とされています。

また、

食品とは、医薬品及び医薬部外品以外のすべての飲食物をいいます。

薬には、その品質、有効性及び安全性の確保のために必要な規制が行われていますが、食品には、専ら安全性の確保のために必要な規制その他の措置が図られています。 外形上、食品として販売などされている製品であっても、その成分本質、効能効果の標榜内容から薬とみなされる場合もあります。

その本質、形状、表示された効能効果、用法用量などから判断して薬である物が、外形上、食品として販売などされている場合には、

1.

一般の方に正しい医療を受ける機会を失わせ、疾病を悪化させるなど、保健衛生上の危害を生じさせます。

2.

不良品及び偽薬が製造販売されます。

3.

一般の方における薬及び食品に対する概念を崩壊させて、薬品の正しい使用が損なわれ、ひいては薬に対する不信感を生じさせる、などの弊害をもたらすおそれが あります。

食品のうち、特別用途食品(特定保健用食品を含む。)については、原則として、一般の方が薬としての目的を有するものであるとの誤った認識を生じるおそれはないものとされています。

1.特別用途食品

乳児、幼児、妊産婦、高齢者又は病者の発育又は健康の保持若しくは回復の用に供することが適当な旨を医学的・栄養学的表現で記載し、かつ、用途を限定したもので「特別の用途に適する旨の表示」の許可を受けた食品で、消費者庁の許可マークが付されています。

2.特定保健用食品

身体の生理学的機能などに影響を与える保健機能成分を含む食品で、健康増進法の規定に基づき、特定の保健の用途に資する旨の表示が許可されたものです。

現行の特定保健用食品の許可の際に必要とされる有効性の科学的根拠のレベルに達しないものの、一定の有効性が確認されるものについては、限定的な科学的根拠である旨の表示をすることを条件として許可されています(条件付き特定保健用食品)。

特定保健用食品及び条件付き特定保健用食品にも、それぞれ消費者庁の許可マークが付されています。
 

特定保健用食品及び条件付き特定保健用食品


3.栄養機能食品

1日当たりの摂取目安量に含まれる栄養成分量が、上・下限値の規格基準に適合して含有されている場合には、その栄養成分の機能の表示を行うことができます。

4.その他「いわゆる健康食品」

健康食品という言葉は、法令で定義された用語ではなく、単に一般的に用いられています。

栄養補助食品、サプリメント、ダイエット食品などと呼ばれることもあります。

医薬品医療機器等法や食品衛生法などにおける取扱いは、保健機能食品以外の一般食品と変わるところはありません。

 

医療用医薬品も一般用医薬品も医薬部外品も、そして食品も人の健康に多大に影響するものです。

薬の影響


Sさん(68歳) 男性 の薬

ドラックストアに

鼻水や喉の痛みで、近くのドラックストアに薬を買いに行きました。

薬剤師から、いろいろな質問を受けました。
 

  • 症状はいつから始まったか
  • 熱はあるか
  • 頭痛はするか
  • 今までにも同じような症状を経験したことがあるか
  • 腹痛はあるか
  • めまいはするか
  • 身長体重は
  • 今飲んでいる薬は
  • 薬や食物のアレルギーはあるか


結果

風邪のひき始めを言われて風邪薬を売ってもらいました。 

2〜3日分 服薬しましたが改善しません。

咳もひどくなってきました。

 

医師を受診して

軽い気管支炎と診断されて
 

PL配合顆粒

1日3g

毎食後

5日分

総合感冒薬

アレグラ錠60mg

2錠

朝・夕食後

5日分

鼻水止め

クラリス錠200

2錠

朝・夕食後

5日分

抗生物質


が処方されました。

一般用医薬品はやめるように言われました。


結果

5日後、風邪症状は改善されました。

 

 

くすりの事例集-くすりこぼれ話.jpg 

 

副作用が出た場合

  • 一般用医薬品は本人の判断
  • 医療用医薬品は、専門家(医療職)の判断
  • 副作用のみで勝手に、現場で継続や中止を判断しない

 

医薬部外品とは

医薬部外品とは、その効能効果が予め定められた範囲内であって、

人体に対する作用が緩和であるものに限り、医薬部外品の枠内で、薬用化粧品類、薬用石けん、薬用歯みがき類などとして承認されています。

薬のような販売業の許可は必要なく、一般小売店において販売などをすることができます。

 

 

藤澤 節子

解説者

藤澤 節子

ふじさわ せつこ

薬局 ルンルンファーマシー 代表取締役

薬剤師・主任介護支援専門員

1973年 北里大学 薬学部薬学科卒、94年10月より調剤室から在宅に飛び出し、以降、訪問薬剤師として在宅医療に従事。

現在、NPO法人DANNKAIプロジェクト副理事長、武蔵野市薬剤師会 監事としても活躍。

主な著書

『介護者が知っておきたい薬のはたらきとつかいかた』(中央法規出版)

『知っておきたい薬の正しい使い方』(社福協)