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自立支援 / 福祉用具
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情報更新日 : 2018/01/03 09:00

脳卒中による半身マヒの人が安全に家を出入りするための工夫

脳卒中では、半身がマヒしていることに加えて、バランスが悪くなっていることが多いため、とても転びやすくなっています。特に、マヒしている方の足に補装具を付けて杖をついて歩いている人は、転倒防止のための工夫が必要です。
 

日本では、靴を脱いで生活するという習慣があるために、家への出入り、特に玄関の上がり框の上り下りが難関の一つとなります。この上がり框の段差をなくすことは、大変お金のかかる工事になってしまうので、介護保険の住宅改修ではほとんど、「(1段の)段差の高さを小さくする」という方法を取ります。「ハーフステップ」と呼ばれるやり方です。たとえば、写真1のように「踏み台」(介護保険住宅改修)を設置します。さらに段差の高さがある場合には、3段にすることもあります。こうして段差の1段の高さを小さくすることで、より安全に上り下りができます。
 

踏み台
 

このような段差を考える場合は、上るときよりも「下りる」ときの方を重要視してください。段差を下りるときの方が転落などの事故が起こりやすいからです。しかも、上るときと下りるときとでは、「足を出す順番」が変わります。
 

最初はどちらもまず「健常側の手」を出すのですが、上るときは次に「健常則の足」を出し、最後に「マヒ側の足」を健常則の足に揃えるように出します。ところが、下りるときには手の次に「マヒ側の足」を出し、最後に「健常側の足」を出します。この順番を間違えると、転落・転倒事故が起きやすくなるので、注意が必要です。
 

当然、手すりも重要です。まずは「下りるとき」を考えて、写真2のように、段差の状況に合わせた形状にした上で、壁にしっかりと取り付ける必要があります。上り用には、写真3のようなタイプで十分でしょう。
 

段差の状況に合わせた形状にした手すり
 

上がり用手すり
 

さらに、マヒ側の足に装着する補装具が、「室内用」と「屋外用」の2つある場合には、玄関で履き替えなければなりません。屋内用はプラスティック製が多く、段差を下りるときに足の底がうまく設置できずに、不安定になることがあります。したがって、履き替える場所は、土間ではなく、玄関ホールにしてください。玄関ホールの手すりに近いところにいすを置いて、それに座って履き替えましょう。バランスが悪くなっているので、履き替えている最中も、マヒ側方向に倒れ込まないように、十分な注意をしてください。

 

 

金沢 善智

解説者

金沢 善智

かなざわ よしのり

所 属:株式会社 バリオン

役 職:代表取締役

部 署:介護環境研究所(代表兼任)

資 格:医学博士、工学修士(建築学)、理学療法士

元 職:目白大学保健医療学部 教授

    弘前大学医学部 助教授

1984 年:理学療法士として病院勤務

1995 年:東京理科大学大学院工学研究科 修了

     弘前大学医療短期大学部 勤務

2000 年:弘前大学 医学部 助教授

2006 年:目白大学 保健医療学部 教授

2009 年:(株)バリオン設立(代表取締役/介護環境研究所 代表)

2012 年:(株)ニチモ 代表取締役社長(バリオン代表取締役と兼任)

2014 年:(株)ニチモ 代表取締役社長(兼任)退任

2016 年:ケアテクノス(株)代表取締役(バリオン代表取締役と兼任)
     現在に至る。

理学療法士として訪問リハビリを行う形で、認知症介護を含む「在宅介護」および「施設介護」に携わる。

福祉用具等を用いた「持ち上げない介助法」を、多くの特別養護老人ホームなどで指導を行い、介護職の離職率を激減させるとともに、弘前大学と目白大学にて約17 年間、介護職などの腰痛を防ぐための福祉用具を用いた介助法などについて教鞭をとる。また、医学と建築学を融合させた「介護環境整備方法(住宅改修)」「バリアフリー技術」についても、実践と研究を行う。

2009 年、教授職を辞し、介護分野で培ったノウハウの社会還元、特に腰痛などで介護職の離職を防ぐことなどを目的に起業する。現在は、全国で、介護施設および在宅介護に必要な知識と技術の向上のための啓発活動(コンサルティング、研修会など)を行う一方で、排泄支援ロボットのメーカーとして、「自動差排泄処理装置」の製作を行っている。

また、介護施設を展開する会社の経営を託され、「兼任」と言う形態で社長に就任する。施設入居者の75%が認知症者であり、認知症者への「接遇」に特化した介護職員の育成を行う。その後、施設および在宅介護の知識と技術向上に関する啓発活動のさらなる必要性を感じ、介護施設の会社を辞し、介護施設の社長経験を生かした「介護施設運営のコンサルティング」を含めた介護分野にて、さまざまな活動も行っている。

社会活動等

1.福祉住環境コーディネータ協会 理事

2.一般社団法人 全国福祉用具専門相談員協会 理事

3.NPO メイアヘルプユー 理事

4.一般社団法人 労災サポートセンター 評議員

5.一般社団法人 福祉住環境アソーシエョン 理事